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上野の冷泉家展に行ってきた

12 07, 2009
今日は上野の「冷泉家 王朝の和歌守展」に行ってきました。
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たぶん、このブログ読者の大半は「冷泉家って何?」って感じだと思います。
(僕もつい最近までそうだった)

冷泉家とは、藤原俊成・定家・為家と三代続けて古今和歌集や新古今和歌集、百人一首の撰者となったのを始めとし、先祖代々から今日まで受け継がれ、和歌に大きな影響を与えた家系です。平安から室町にかけての和歌の歴史には、ほとんど冷泉家が絡んでいるといっても過言ではありません。古今和歌集、新古今和歌集や、定家直筆の展示物にはかなり感動。書物のページを捲るところが手摺りで黒くなっているのには濃い歴史を感じさせられましたね。


■冷泉家の「伝承」
他に、様々な書物から100首を選び、1つに書きまとめた「百人一首」という有名なものがありますが、これに選ばれた書物が各々展示されていました。冷泉家は、京都を焼き尽くした天明の大火(1788)等から免れ、800年の歴史の中で収集した古典の書物を現代に伝えています。このように、冷泉家は様々な重要文化財を世の中に残してきました。しかし、"保管"という意味での「伝承」だけではありません。

また、藤原定家は源氏物語・伊勢物語等を始めとして、様々な書物の書写(要は手書きの複写)や和歌集づくりを積極的に行っていました。もしも定家がいなければ、源氏物語がこれほど皆に親しまれる形で、しかも正確な形で現代に残っているということはなかったそうな。定家は優れた歌人であるとともに、優れた古典研究者だったようです。

定家の父である俊成の「源氏見ざる歌詠みは遺恨(残念)のことなり」という言葉があるように、和歌の教養として大切にしていた源氏物語を後世に伝えていこうという姿勢が、息子の定家にも受け継がれ、現代にまで引き継がれているわけです。教養の「伝承」を大事にし、800年経った今も伝承したものが残っていることが本当に凄いと感じます。


■定家の独特な文字体
話は変わりますが、定家の字体はかなり特徴的。当時流行っていた文字と文字をなめらかにつなぐ字体(英語でいう筆記体みたいなやつ)とは対照的で、一語一語を綺麗に切って濃くはっきりと文字を読むことができます。これは、正確に文を読み取れるようにと、「汚い文字」と自分で認めつつ、書き続けてきた字体なんだそうです。

実際に展示されていた書物は、現代の子どもが書いたと勘違いしてしまうぐらい、はっきりと1つ1つの言葉が書かれていました。流行や表面的な見た目にとらわれない、定家の字体のデザインは「定家様」という1つのフォントとして、後の時代にどんどん取り入れられるようになったそうです。(今もそれと同じフォントがあるそうです)


■和歌は主張が目的ではない
なんで和歌って存在するんだろう、みたいな話があったのでちょっとメモ。和歌はあくまで個人の主張をするためではなく、当時の時代背景や環境を明らかにし、これを通して人間が美しいと思う本質を見い出し、その美を感じてもらうのを目的としている。だからこそ、歌うのだと。そして、和歌を伝承し、その美をもっともっと濃くしていくことを試みとしているんじゃないかという考え。(あくまでそういう個人の意見があったという話)



まぁ、結局のところ、僕自信もそれほど詳しくはないんですけどね。笑
一緒に行った詳しい子に色々と教えてもらったって感じです。

でも、いわゆるこういう他ジャンルでも、どこか本質的な部分で得るものがあるから面白いです。
あと、明月記という定家の日記みたいなものの中に、IGらしきものがあったのがちょっと感動。笑
展示会は今月末頃までまだやっています。興味があれば是非。

冷泉家 王朝の和歌守展
http://www.asahi.com/reizei/



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↑上野公園でさざえ串を食べた!旨かった!
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↑クリスマスイルミネーションを背景にしても考える人は考えていました。
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↑渋谷のアンドナンドでドーナツを食べながらリフレクション。及びその他お勉強。
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